コーヒーで有名なものといえば「キリマンジャロ」
さて問題です。キリマンジャロはブレンドコーヒー、シングルオリジンのどちらでしょうか。ではまず、シングルオリジンとは何か説明していきましょう。
シングルオリジンとは

シングルオリジンと直訳すると一つの起源、一つの出所のことです。ではコーヒーの場合一つの出所とはどの範囲のことでしょうか。国か地区か農場か。。。
正解は「農場単位」です。かなり小さい単位ですね。本当にこだわりがあってこそシングルオリジンとして出せることが分かると思います。
ワインを飲まれる方なら想像しやすいと思いますが、ワインにも一つの畑から一つの品種だけで作られるワインがあります。ブルゴーニュのピノ・ノワールが有名ですね。これがコーヒーでいうシングルオリジンとなります。
さてこのシングルオリジンですが、実はさらに細かく分類することができます。
シングルエステート
これはすでに説明したシングルオリジンと同義です。
次世代のシングルオリジン?マイクロ・ロット

シングルオリジンの中に更に厳選されたマイクロ・ロットというものがあります。ロットとは、株などの取引の際にも使われますが、一単位や一袋というイメージです。つまり、シングルオリジンよりも更に小さな基準で分けられたものです。残念ながらはっきりとした細かな定義はまだないようですが、例えば収穫した時期を限定したもの、農場の中でも日当たりの良い場所で取れた豆を特別に収穫したものがあります。また一袋単位の管理というとこで、繊細な管理がなされ品質が確保されやすくなります。
より一層生産者の顔と気持ちが見えるコーヒー豆を提供する方法がマイクロ・ロットというわけです。
ではキリマンジャロは何コーヒー?
では最初の問題で出したキリマンジャロはシングルオリジンでしょうか?
キリマンジャロやブルー・マウンテンは地域の名前ですのでシングルオリジンではなく「ストレートコーヒー」という分類になります。もちろんキリマンジャロの地区で取れたシングルオリジンのコーヒー豆というのは存在します。
ブレンドコーヒーの利点は?
ここまでストレートコーヒーやシングルオリジンといったこだわりの生産者が作り出すコーヒー豆について説明しました。ではブレンドコーヒーとはなんでしょうか。
ブレンドコーヒーとは
ブレンドコーヒーとは名前の通りいろんなコーヒー豆をブレンド、混ぜ合わせたものです。これは劣化豆をごまかすためのものでしょうか?またもやワインの例えになりますが、ボルドー方面にはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを合わせて作ったワインなどがあります。この例えからわかる通り、ブレンドコーヒーは必ずしも味の劣るコーヒーを飲めるようにするものではなく、ブレンダーの方が絶妙な比率で豆の特徴を活かしてくれたものです。それは香水の調合に近いものかもしれません。単品の香りとは違う、複雑な香りを楽しむことができます。
残念ながら微妙なブレンドコーヒーが存在するのも事実ですが、作品として素晴らしいブレンドコーヒーも存在します。ブレンドコーヒーには、バランスを重視したものやそれぞれのコーヒー豆の特徴を活かしたものなどがあり、製作者の意図が反映されていて楽しいです。ぜひ様々なタイプのコーヒーを飲んで楽しいコーヒーライフを♬
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